日本と言えば、クリスマスにケンタッキーのチキンを食べるのが定番ですよね。
ですが・・・、どうして、こんな風習がついたか不思議ですよね。
今回は、その謎について解説していきます。
✓本記事でわかること
- ケンタッキーのクリスマス戦略が始まった時期について
- クリスマスにケンタッキーフライドチキンを買いに行く人の割合
- 海外からの反応
- 本当のクリスマスディナーはどんな感じか
について説明していきます。
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ケンタッキーはいつから日本で流行りだしたのか
ケンタッキーが日本に上陸したのは、1970年(昭和45年)の大阪万博が盛り上がった年です。
しかし、日本第1号店は、最初の1ヶ月で40万ドルの損失を出す大きな失敗となり、売ったフライドチキンよりも廃棄された物の方が多かったそうです。
1970年(昭和45年)
3月 – 日本万国博覧会でKFCインターナショナルの実験店を出店。7月4日 – 三菱商事株式会社とKFCコーポレーションの出資により日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社を設立。
11月21日 – 1号店(名西店)が名古屋市のダイヤモンドシティ・名西ショッピングセンター内にオープンする。
1971年(昭和46年)- 半年で1号店である名西店が閉店する。
しかし、その後は黒字に転じて、店舗数は1153店まで拡大しました。(2018年3月末時点)
参照:ケンタッキーフライドチキン、底なしの連続大幅客減少で赤字転落…復活は困難か
こうやって動画を見ると本当にケンタッキーって美味しそうですね。
夜市の方が安くて美味しいから・・・・。
ところで・・・、ケンタッキーの永遠のライバルであるマクドナルドは、1971年に日本に上陸しました。
日本1号店は東京・銀座4丁目交差点角にあるデパート、三越の1階!
引用:マクドナルドの日本1号店が東京・銀座に開店!(1971)
ケンタッキーを起業したのはカーネルサンダース。ケンタッキーの企業のアイコンとしても有名ですね。このカーネルサンダースですが、65歳でケンタッキーを作ったことから、その諦めない精神と何歳からでも人生は成功に変わるというストーリーが本に書かれています。
ケンタッキーのクリスマス戦略の始まりの歴史
日本に上陸したケンタッキーフライドチキン。上陸当時は、クリスマスにケンタッキーフライドチキンを食べるという習慣はありませんでした。
しかし、ケンタッキーのプロモーション戦略により、日本全国に浸透していく事になります。
それでは、どのようにして広まったかについて説明していきます。
ケンタッキーがクリスマスのプロモーションを始めた時期・理由
ケンタッキーのクリスマス戦略は1974年12月1日に始まりました。
理由は諸説がありますが、いずれにせよ顧客の要望に答えるためだったと言われています。
仮説①
1970年代の日本はアメリカ文化が急速に普及していった時期だった。だけど、この頃はフライドチキンが日本に馴染んでいなかった。
そんなある日、ケンタッキーは店舗の近くにあるミッション系(キリスト系)の幼稚園から、「フライドチキンを買ってクリスマスパーティーをしたいので、サンタクロースに扮装してパーティーに来てもらえないか」との相談を受けた。そこで店長がサンタクロースに扮してパーティーに参加したところ、子供たちは大喜びしたという。
参考:ビジネスジャーナル クリスマスしか食べないケンタッキーの危機…ファミマ怒涛のチキン攻勢に「食われ」始めた
仮説②
1970年代にKFCに来店した外国人のお客さんが日本でターキーが見つからないのだけど、どうすればいい?と聞いてきたので、これをヒントにしてクリスマス仕様のチキンを売り出したところ、これが大ヒットした。
以下の動画が、仮説②のフルバージョンになります。
1985年には「パーティバーレル」が発売されました。最上段にチキン、中段にケーキ、下段にサラダという、手軽にパーティができるといった組み合わせで、大ヒットになりました。
画像引用:ケンタッキーフライドチキン公式ページ
ケンタッキーのクリスマスの曲のタイトルと歌手
「すてきなホリディ」という曲で、歌手は「竹内まりあ」です。
「すてきなホリデイ」は、ケンタッキーフライドチキンのクリスマスCMソングとしての書き下ろし曲で、2000年から現在まで使用されている楽曲である。「今夜はHearty Party」が若者のパーティのようなイメージであったのに対し、今回はアットホームな家族のクリスマスというテーマの絵コンテを元に書き下ろされた。
この楽曲は実際にオーケストラと一緒のブースで録音している。まりや自身も「ケンタッキーのお話が無ければ書いていない楽曲」としており、タイアップに感謝の1曲であるという。
KFC(ケンタッキーフライドチキン)のクリスマスのCM
以下は、1981年と1994年のケンタッキーのクリスマスプロモーションのCMです。上記で説明しましたが、かなり早い時期にプロモーションが始まったのがわかります。
長いプロモーションの末に、日本全国に知れ渡ったのですね。
ケンタッキーのクリスマスの売上
2017年のクリスマス3日間(23日~25日)の売上は、合計60億円です。
日本全店舗の売上が700億なので、約9%くらいがクリスマス前後の売上という恐ろしい数字です。
【ゆるRT希望】
海外いると、日本人はクリスマスにケンタッキー食べるんでしょ?って結構言われる。みんなケンタッキー買いに行く?
— にゃも@台湾住み🇹🇼海外に出る人全力応援📣 (@Shohei192) 2018年11月22日
日本でクリスマスにケンタッキーを食べると聞いた海外の反応
実家近くのケンタはクリスマス前になると並ぶんだよと夫に言ったら、びっくりされました。。
— nonkon🇭🇺 (@nonkon8o8) 2018年11月23日
10年以上前に行ったきり行ってないですねぇ。台湾にはケンタッキーより美味しそうなフライドチキン屋さんいっぱいありそう😋ちなみに、彼が住んでるスウェーデンにはKFCは進出しておらず、日本のケンタッキーとクリスマスの関係性を説明したら「日本なら他においしいのあるでしょ😂」と驚いてました😂
— モチヅキ アヤノ(もっちり) (@a_mocchiri) 2018年11月22日
前にマーケの授業で教授が、海外企業の面白いマーケ施策の例として出してた。
その前からもたまに
「日本はなんでクリスマスにKFC?」
って聞かれることもあったけど、
そんなん知らなかったから、
「知らん、偉い人たちが決めたんじゃね」って言ってたけど、
正しかったっぽい笑 https://t.co/TjNSb1VELg— Taka@シドニー (@Taka_AUS) 2018年11月22日
基本的には笑いものにされたり、不思議に思われています。「日本の不思議」にもよくノミネートされています。苦笑
海外のクリスマスではどんなものを食べるか?
これらの写真は、クリスマスに1人で旅行していた時に、スウェーデン人がクリスマスパーティに誘ってくれた時の写真です。
海外のクリスマスのディナーはこんな感じ。
カナダでもクリスマスパーティを経験しましたが、雰囲気はかなり似ていました。
「クリスマスディナー」について、ウィキペディアには以下のように書いてありました。
Christmas dinner is a meal traditionally eaten at Christmas. This meal can take place any time from the evening of Christmas Eve to the evening of Christmas Day itself. The meals are often particularly rich and substantial, in the tradition of the Christian feast day celebration, and form a significant part of gatherings held to celebrate Christmas. In some cases, there is a ritual element to the meal related to the religious celebration.The actual meal consumed varies in different parts of the world with regional cuisines and local traditions. In many parts of the world, particularly former British colonies, the meal shares some connection with the English Christmas dinner involving roasted meats and pudding of some description. The Christmas pudding and Christmas cake evolved from this tradition.
日本語訳
クリスマスディナーはクリスマス・イブかクリスマス当日に食べるディナーです。食事は充実していて、クリスチャンにとって、クリスマスを祝う重要な部分です。
宗教的な意味があり、世界の様々な料理・地元の料理が振る舞われます。元イギリスの植民地ではイギリスのクリスマスディナー(ローストミート・プリン)などがよく見られます。クリスマスプリン・ケーキはこの文化から来ています。
まとめ
- クリスマスにケンタッキー(KFC)を食べるのは日本特有の文化
- 1974年にプロモーションは始まった
- クリスマスの売上はケンタッキー年間売上の約10%を占める
- 海外では宗教的な理由からクリスマスディナーを食べる