台湾はそろそろ空気がめちゃくちゃ悪い時期に突入します。
喘息持ちの人や空気悪いところに弱い人はキツイシーズンです。
ぼくの友達も救急車で病院運ばれたくらいなので気をつけましょう。
ほら、外真っ白wwww pic.twitter.com/cnOJgD5Ta1
— にゃも@台湾住み🇹🇼海外に出る人全力応援📣 (@Shohei192) 2018年11月6日
結論から言うと台湾の空気の状況は年々悪くなっています。
ぼくは呼吸系があまり強くないので、空気が悪くなると身体にダイレクトで影響があります。
今回、台湾の空気汚染の状況となぜ台湾の空気が悪いかについて解説していきます。
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台湾の空気は悪い。PM2.5を見ればすぐにわかります
これを知るためには、PM2.5を知っておく必要があります。近年、日本でも有名になってきましたが、あまり聞き慣れない人もいるかもしれません。
空気の汚れを示すPM2.5とは
微小粒子状物質(PM2.5)とは、粒径2.5μm(2.5mmの千分の1)以下の粒子状物質です。マイクロ(μ)は100万分の1の単位。2.5マイクロメートル(μm)は髪の毛の太さの1/30程度、花粉より小さい大きさとなります。またPM2.5は、単一の化学物質ではなく、炭素、硝酸塩、硫酸塩、金属を主な成分とする様々な物質の混合物となっています。
PM 2.5などの粒子状物質の発生源としては、ボイラー等のばい煙を発生する施設、自動車、船舶等の移動発生源、塗装や印刷等のVOCを発生させるものなど、多種多様な人為起源があります。また、自然起源としては、火山や黄砂の他に、植物から蒸発するVOCなどもあります。
引用:佐賀県PM2.5情報
数値によって以下のようにカテゴリ分けされ、注意喚起がされています。
PM2.5の健康への影響は
引用:政府広報オンライン「「PM2.5」による大気汚染健康に及ぼす影響と日常生活における注意点」
ぜん息や慢性気管支炎を起こしたりするので、注意が必要です。
去年、私もこの時期のどの痛みと息苦しさで病院に行った( ꒪⌓꒪)最初は時期的なものと知らず、台湾に住めるか不安になったけど、1,2ヶ月はツラかった…気をつけないとな… https://t.co/otXM6N7fOu
— 07-17 (@0717_ying) 2018年11月7日
台湾の空気汚染の状況は健康被害があるレベルです
こっち30程度の正常だけどそっちはヤバイわね 170😱😱😱 pic.twitter.com/KAePD8rA0q
— 台湾にゃんこ (@taiwannyanko) 2018年11月7日
これが2018年11月07日の計測値です。
主に西側が激しく汚染されているのがわかります。これは、発電所や工場がこれらの位置に集中しているからです。
台湾の大気汚染は中国の影響ではありません
韓国では黄砂という砂塵が中国方面から流れてくるというニュースを聞いたことがあるでしょう。
黄砂(こうさ、おうさ、黄沙とも)とは、特に中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂塵嵐(砂嵐)などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛散し、地上に降り注ぐ気象現象。あるいは、この現象で飛散した砂自体のことである
引用:ウィキペディア「黄砂」
しかしながら、台湾の大気汚染に関しては中国のせいではありません。
実際、中国の沿岸部はそこまで空気は悪くなく、台湾の状況の方が悪いです。
画像引用:Air Quality Index
台湾の大気汚染は火力発電や工場のせい
台湾の電気は主に火力電力によって賄われています。
火力発電は今後、段階的に減らそうとする動きがあります。2025年までに再生可能エネルギーの比率を20%まで上げる目標を掲げています。
しかしながら、世界一古い火力発電所が未だに稼働しており、目標達成には疑問が残る状況が続いています。
参考:Taiwan’s Taichung Power Plant must reduce coal consumption by 24 percent in 2018
参考:Taiwan Takes a Step Back With New Coal Plant
台湾の空気は中国の影響と思っている方が多いですが、違います。
台湾の火力発電所は世界でワースト1と5にランクインされています。
また、産業廃棄物を燃やして電気を売ったりといった違法があとをたたないためです。
つまり、台湾で発生しているものです。https://t.co/K81K3JEcnt https://t.co/0NKeMkfCxl
— にゃも@台湾住み🇹🇼海外に出る人全力応援📣 (@Shohei192) 2018年11月7日
以前は工場が比較的密集している地域に住んでいましたが、空気の状況はかなり酷いです。例えば以下のように硫黄が含まれる石炭を燃やして罰金の支払いを命じられています。
参考:EPA overturns NT$1.24 billion fine imposed on Formosa Chemicals
それに加えて冬は季節風の影響で汚染された空気が溜まりやすいようです。。
台湾の空気について【大気汚染は深刻です】まとめ
台湾の空気が悪い理由
耐久年数を超えた火力発電所での発電・工場の(不法な)石炭の燃焼などが原因
空気が悪い時の対策
現状できることとしては・・・
- 外出はできる限り避けること
- 窓はできる限り開けないこと
- 外出時はPM2.5を防いでくれるマスクをつけること
- 空気清浄機を設置すること