台湾に留学しようと決め、一番に気になることはやっぱり学費の事だと思います。
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台湾の奨学金の特徴
台湾の奨学金の魅力の一つは、なんといっても返金が不要ということです。日本で奨学金を取得した場合、卒業後に少しずつ返していくというのが普通ですが、台湾での奨学金は一般的に全額返金不要となっています(奨学金の種類による)。ですので、卒業後の返済を気にすることなくしっかりと勉学に励むことができます。
実際、台湾に留学と言っても、正規で留学する方、大学院に留学する方、語学留学で台湾を訪れる方などたくさんいらっしゃると思います。そのため、台湾の奨学金にはどのような種類があり、またどの奨学金が自分に合ったものなのかを説明していきます。
教育省台湾奨学金(正規留学者向け)
台湾の教育部から支給される奨学金で、正規留学する方はこちらの奨学金を利用することが多いです。
応募資格・条件
応募資格や条件は、高等学校卒業以上の学歴で、台湾の大学、大学院(修士課程、博士課程)に正規生(研修生、 専攻生及び聴講生等を含まない)として進学する予定のある、学業成績優秀かつ品行方正な日本人となっています。
申請期間・定員
申し込み期間は毎年2~3月の間で、定員は20名です。
奨学金の金額
奨学金の額は、学費および生活費(雑費)の合計が支給されます。
- 大学生(学費及び雑費):1 学期 40,000 元以內。 生活費:月額 15,000 元
- 大学院生(学費及び雑費):1 学期 40,000 元以內。 生活費:月額 20,000 元
受給期間
奨学金をもらえる期間は、大学生は4年以内、大学院(修士課程)は2年、大学院(博士課程)は4年となっています。
申請方法
申請方法は一次選考と二次選考に分かれていて、一次は書類審査、二次は面接です。
- 台北駐日経済文化代表処にて、日本の大学教授による応募書類一次選考(書類審査)
- 一次選考(書類審査)の結果を4 月下旬(予定)に全応募者に文書で通知
- 5 月中旬に二次選考(面接)を行い、採用者(合格者)を決定
- 二次選考(面接)結果は、 7 月上旬(予定)に面接合格者に文書で通知
申込期間:2021年2月1日(月曜日)から2021年3月31日(水曜日)まで
注意事項
教育省台湾奨学金の申請者は、英語コース以外の場合、華語文能力試験(TOCFL)で進階級以上の聴解と読解の(1)証明書及び(2)成績書の写しが必要です。華語文能力の証明は、TOCFLのみ承認する。その他の言語証明は採用しない。
教育省華語文奨学金(語学留学者向け)
こちらも台湾の教育部から支給される奨学金で、大学付属華語文センターの華語文研修奨学金となっています。
応募資格・条件
高等学校卒業以上の学歴を有する者、応募する年の4月1日の時点で満 18 歳以上の者、9 月(秋学期)より、台湾の教育省が認可した大学付属華語文センターで華語文を研修する予定のある、学業成績優秀かつ品行方正な日本人となっています。
申請期間・定員
申込期間は毎年2月から3月の末まで。定員は10~15名(年によって変更あり)です。
奨学金の金額
月額 25,000 元(学費は自費)になっています。学費は自分で払わないといけないところが注意点ですが、月額25,000元は台湾の物価を考えると、非常に魅力的な金額です。
受給期間
奨学金を受給できる期間は3ヶ月~1年以内です。
申請方法
申請方法は書類審査のみ。正規留学の奨学金申請に比べると中国語能力証明が不要な分簡単に申請が可能です。
東華教育文化交流財団の奨学金(正規留学者向け)
自費で中国、台湾の大学や院に正規留学される方の奨学金です。
応募資格・条件
中国(含香港、マカオ、台湾)の大学本科3年生以上または大学院(研究生院)に在(入)学する私費訪中留学生で、留学生活上経済的援助を必要とすると認められ、学力優秀で身体健康な者が対象です。
申請期間・定員
申し込み期間は毎年2月~3月末。定員は毎年若干名になっています。
奨学金の金額
受給できる奨学金は月額3万円です。
受給期間
受給期間は1年以内となっていますが、通算2年を超えない範囲で継続支給することも可能です。
申請方法
申請は書類審査となっています。東華教育文化交流財団に以下の必要書類を集めた上で申請が必要です。
- 推薦書
- 質問書
- 在学証明書または入学許可書
- 成績証明書
- 住民票の写しまたは戸籍謄本
台湾米山学友会奨学金(正規留学者向け)
こちらの奨学金は、かつて日本に留学し、日本のロータリークラブから奨学金を受けた学友たちが、台湾の大学・大学院で学ぶ日本の若者に奨学金を支給し、日台の絆を深める人材を育てようとするものです。
応募資格・条件
日本国籍を持つ人が対象で、台湾の大学、大学院修士課程または博士課程に正規生として入学する予定のある者。あるいはすでに台湾の大学、大学院修士課程または博士課程に正規生として在籍している者。非正規生、交換留学生は対象としないので、正規留学をする方が対象となっています。
申請期間・定員
3名~6名
奨学金の金額
月額25,000元支給されます。入学金、授業料、宿舎料は個人負担とし、追加で支給されることはありません。
受給期間
受給期間は12ヶ月間です。
申請方法
方法は書類審査で、必要に応じて面接が実施されます。詳しくは以下の公式ページを参照ください。
公式ページは以下です。SSL設定がされていないため、以下のURLを直接ブラウザへ貼り付けるとアクセスできます。
http://www.yoneyama.org.tw/hot_431633.html
語学学校の奨学金(語学留学生向け)
台湾の語学学校にも独自の奨学金制度が存在しており、各学校によって内容が異なります。選んだ学校に直接確認する必要があります。また、こちらは正規留学ではなく語学留学者が対象となっていますので、注意してください。
奨学金の応募資格・受給期間・金額など
金額も学費全学期文が無料になったり、前期だけ無料になったり学校によってまちまちです。
また、どの大学も日本語のページでは情報が出ず、英語のページに掲載されているので「大学名 中国語コース 奨学金」で調べる必要があります。今回、逢甲大学の場合は、「feng chia university chinese language center scholarship」と言った要領です。
逢甲大学の奨学金の例
TOCFL奨学金
- 合計3,000元支給
- 受付カウンターで申し込み
- 逢甲大学の華語文教学中心に通う学生が対象
華語文教学中心奨学金
- 2学期以上逢甲大学の華語文教学中心へ通っている生徒が対象
- 上記に加えて更に3ヵ月以上勉強する人
- 前学期の点数が80%以上
- 以前に申し込みをしたことがない人
- 前学期の欠席が10時間以下
- 外国人籍
- 対象者は1~3名(華語文教学中心の申込者により変化)
- 支給金額が1学期につき10,000元
まとめ
いかがでしたでしょうか?台湾での奨学金はとても魅力的なお話ですよね?この記事を読んで自分にあった奨学金を見つけることが出来たら幸いです。また、各種奨学金の定員や応募方法、準備する書類等は毎年変更がある恐れがあるので、申請をする際には直前に各奨学金を提供しているホームページで詳細を確認をしましょう!
台湾は日本に比べて物価も安く、また、学費も安いのでその安い値段で更に奨学金を取得できるのは勉強や生活していく上でとても大きいと思います。
募集人数は少ないものの、受けられるメリットも大きいので、狭き登竜門ではありますが、挑戦する価値ありです!