2018年11月、正式にオーストラリアでのワーキングホリデービザが3年に延長になったことが発表されました。
と、思うかも知れませんが(自分は最初そう思いましたw)、これは諸手を挙げて喜べるニュースなのでしょうか。
結論から言うと、ぼくは、「あんまりメリットがないな。」と思います。
この記事で伝えたいこと
- ワーキングホリデーが3年に延長された本当の理由
- あなたは本当にオーストラリアに3年滞在すべきなのか
それでは、ワーキングホリデービザが3年間に延長されたことについて深掘りしていきたいと思います。
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そもそもなんでオーストラリアはワーキングホリデービザを3年に延長するの?
オーストラリアがワーキングホリデービザを延長する目的
<原文>
Australia has announced that they will be extending their working holiday visas starting from July 2019 to allow backpackers and travellers to stay longer as they are in need of farm labourers.
引用:M’sians Can Stay In Australia for 3 Years with a Working Holiday Visa Starting July 2019
<日本訳>
バックパッカーや旅行者に対して、季節労働者を必要としている農場に長く滞在してもらうために、オーストラリアは2019年7月からビザの延長を可能とすることについて発表した。
オーストラリアに3年滞在するための条件
<原文>
To support our agriculture businesses to address critical regional labour shortages the Australian Government is expanding working holiday maker arrangements by giving visa holders the opportunity to stay in Australia for longer.
Changes to the Working Holiday Maker visa program for Japanese nationals include:
From 5 November 2018, increasing the period in which Working Holiday Maker (subclass 417) visa holders can stay with the same agricultural (plant and animal cultivation) employer, from 6 to 12 months
The option of a third year for Working Holiday Maker (subclass 417) visa holders who, after 1 July 2019, undertake 6-months of specified work in a specified regional area during their second year
These changes are designed to target genuine workforce shortages in regional Australia without displacing Australian workers.
引用:Australian Embassy Tokyo Japan Working Holiday Visa (Subclass 417)
<日本語訳>
農業における労働人口の深刻な減少を改善するために、ワーキングホリデービザを保持する人に対しオーストラリアに、より長く滞在できるようにした。
日本国籍を持つ人たちへの変更はこちら
2018年11月5日より、農業(工場・畜産)で働く人は同じ雇用元で6ヶ月から12ヶ月働ける。※通常、ワーキングホリデービザでは同一雇用元では6ヶ月以上働くことはできない。
2019年7月1日より、ワーキングホリデーで3年オーストラリアへ住む人は、指定された地域で、指定された仕事を6ヶ月、オーストラリア滞在2年目に行うこと。
これは、オーストラリアの局所的な深刻な労働不足の改善をオーストラリア人を移動させずに行うことを目的としている。
あなたはオーストラリアに何をしに行くのですか?

オーストラリアにワーホリしに行く人はきっと以下のような目的があって来ると思っています。
- 英語がしゃべれるようになりたい
- 海外に住んでみたい
- お金が稼げると聞いた
- オーストラリアという国に漠然と興味がある

こうやって考えてみると、オーストラリアで農業に9ヶ月従事する意味ってあるのかなと疑問が出てしまいます。
もちろん、数ヶ月の間リフレッシュも兼ねて農業という選択肢をとったり、新しい経験をしたいと思っている人にはよいかもしれません。
しかし、現地のオーストラリア人がやりたがらない仕事を9ヶ月間、時には40℃を越える炎天下でするのって大変ですよね。そんな経験を求めてオーストラリアへ来たわけではないですよね。
しかも季節労働なので、冬場は仕事がなくなったり、一つのファームの収穫時期が終わったら次のファームに移動しなくてはならず、決して楽な仕事ではありません。
正直ぼくの友達はマクドナルドで働いていましたが、時給は20AUD(1650円)でした。日給で12,000円を超えるので生活には全く困っていませんでした。
参考:McDonald’s Salaries in Australia
オーストラリアでは仕事を探せばファームジョブ以外にもいっぱいあります。もちろん言語が壁となって選択肢は狭まってしまいますが、少なくとも自分にできる仕事はファームジョブだけなんて決めつける必要はないです。
実際、ぼくもオーストラリアに着いたときに全く英語が喋れませんでしたが、非常にやりがいのある仕事をさせてもらいました。

また、オフィスで働きたいという希望がある人は・・・そこまでハードルが高くない選択肢として以下のような仕事があります。
日系旅行会社で働く
サービス業でキャリアを積んでいたならば、やりがいがあるお仕事です。しかし、給料が低め&シドニーの日系旅行会社はほとんどビザのサポートをしていないため、ビジネスビザの発行期待度は低めです。だけど、ぼくの友達は獲得しました。
日系留学エージェントの留学コンサルタントとして働く
ぼくの友達も働いていましたが、非常に労働満足度は高そうでした。留学に関する相談にのって、喜ばれたりすることや、その人の今後の人生を変える仕事としての責任感や達成度がそれを高めていたと思います。
韓国系の会社で働く
韓国語が喋れれば上記の仕事に就ける可能性が高いです。オーストラリアでは日本の企業よりも韓国系の中小企業がたくさんあり、比較的よい雇用条件で人を募集しています。ぼくの友達も韓国系の貿易会社で働いていました。週700AUD(月給約226,800円)だったそうなので、悪くないと思います。
ワーキングホリデービザが3年に延長【本当にメリットあるの?】まとめ

オーストラリアはとてもいい国です。ぼくも大好きになりましたし、旅行で行きたい国の中の一つです。
しかし、そんな大事なワーキングホリデーを農場での消耗で終わらせないためにも、しっかりと考えて自分にとって何がベストなのかを考えていきましょう。
オーストラリアだけが英語圏でできるワーホリではありません。オーストラリアのワーホリが終わったら、カナダやイギリスに行ったらまた違う経験ができますよ♪
▼ワーホリ協定国や海外留学のことについて▼



